株式とは
株式とは、株式会社が事業を行うために必要な資金を調達する際、発行する証券のことです。株式会社は調達した資金を元手に設備投資や研究開発など事業を発展させるために使います。出資や購入により株式を受け取った人や企業は「株主」となり会社の所有者のひとりとして、さまざまな権利を保有します。また、株主は保有株式の割合に応じた企業の成長や利益に対して権利を持つことができます。
株主の権利
- 1株主総会に参加し、決議に参加する権利
- 2配当金を受け取ることができる権利
- 3会社の清算や解散時に、残った会社の資産の分配を受ける権利
株式市場の仕組み
株式は通常、証券会社が仲介し証券取引所で売買が成立します。
国内では、株式の取引を行う証券取引所が東京・名古屋・福岡・札幌の4か所にあります。
なかでも東京証券取引所は国内最大の取引所となっており、様々な上場審査基準によって、「プライム市場」、「スタンダード市場」、「グロース市場」の3つの市場区分があります。
証券会社で発注した注文の多くは証券取引所に流れます。証券取引所には証券会社を通じた注文が集まり、買い注文、売り注文の価格・数量のすり合わせが行われ、売買が成立します。
株式の価格は需要(買い注文)と供給(売り注文)のバランスによって決まります。このバランスは企業の業績や経済状況、政治情勢などさまざまな要因が絡み合い、日々株価に変化をもたらします。
株式投資の魅力
値上がり益(キャピタルゲイン)
保有株式を購入した株価よりも高く売却することで、値上がり益を得ることができます。一方で購入した株価よりも低く売却した場合には損失となります。

※手数料・税金は考慮しておりません
配当金(インカムゲイン)
株式会社は、一般的に、利益を上げると株主にその一部または全部を株主に分配します。分配されたお金のことを配当金といいます。配当金の権利確定日に株式を保有していると受け取ることができます。
株主優待
株式会社が株主に対して、自社の製品やサービス等を提供するものです。優待は保有している株式の数量や保有期間によって内容が変わったり、株主がいくつかの選択肢から選ぶことができるなど、会社によって内容は異なります。
投資先の選び方
株式に投資をしようと考えたとしても、上場している会社は3,000社以上あります。その中からどのようにして会社を選べばいいのでしょうか
興味がある業界や会社から選ぶ
自分が興味のある業界や使用している製品・サービスを提供している会社から選ぶことも一つの方法です。また、自分が応援したい会社から選ぶという方法もあります。このように、身近なところから投資する会社を選ぶことで、情報が手に入りやすくなるでしょう。
情報を仕入れて選ぶ
新聞・テレビ・雑誌やWebサイトなどで、経済環境、企業の動向、株主優待などを調べることができます。一つの情報源にこだわらずさまざまな情報を参考に投資先を選びましょう。
投資する会社は投資指標を確認しましょう
気になる会社や投資をしてみたいと思った会社があったら、その会社の投資指標を見てください。事業内容、業績の推移などを調べ、PER(株価収益率)やPBR(株価純資産倍率)といった代表的な投資指標を確認し、その会社の価値と株価の状況を確認しましょう。
株式投資をする上での主なリスク
値下がりリスク
株式投資の株価は下落する可能性も常にあります。売却せず持ち続ければ損は出ませんが、値下がりが続けばさらに大きな損失を強いられる恐れもあります。
倒産のリスク
会社が倒産すると株式の価値はゼロになります。そのため、投資先は慎重に選ぶ必要があります。
取引の成立が困難になるリスク
取引量が少ない会社は、思うように取引が成立しない場合があります。どうしても取引を成立させたい際には、希望する価格よりも不利な価格で取引せざるを得なくなります。