今週の香港市場でハンセン指数は方向性を見極める動きとなろう。企業の決算発表が注目点となる。30日に青島ビール(00168)、北控水務集団(00371)、中国中鉄(00390)、好孩子国際(01086)、中国鉄建(01186)、中国南車(01766)、万科企業(02202)、中海油田服務(02883)、中国龍工(03339)、大連万達商業地産(03699)、中国北車(06199)などが決算発表予定。4月1日には中国の3月製造業購買担当者景気指数が発表予定で、その内容を織り込む動きとなろう。また、3月のマカオカジノ収入も間もなく発表予定。一方、中国の投資信託による「滬港通」を通じての香港株投資を中国証券当局が許可したもようで、中国からの資金流入期待を誘う材料となる。なお、3日は聖金曜日で休場となるため、週末に向けて市場参加者の減少が予想される。
今週の中国市場で上海総合指数は終値での3,700pt台乗せを試す展開か。国家発展改革委員会が28日に「一帯一路」構想の計画案を発表。インフラ建設に加え、石油・ガスパイプラインやアジア間海底ケーブル建設なども言及され、関連銘柄の動意が予想される。高値圏でもみ合う深セン総合指数や創業板指数など深セン主要株価指数が高値更新となるかにも注目したい。
(檜和田)
BYD、1Qは50%以上の増益見通し
BYD(01211)は15年1~3月期における前年同期比50%以上の増益見通しを発表した。新エネルギー車業務が業績を後押ししているもよう。14年12月期は前年比21.6%減益だったが、今後の業績に期待が高まりそうだ。
(奥山)