27日の香港市場は昨晩の欧米株安と週末要因が重荷となり、軟調スタートか。ハンセン指数は24,400pt前後での推移が予想される。中東情勢の緊迫も見送り材料となる。企業の決算発表が相次いでいるため、その結果を見極めたいとする動きも予想される。本日は康哲薬業(00867)、中国建設銀行(00939)、中海発展(01138)、中聯重科(01157)、BYD(01211)、国電科技環保(01296)、中国信達資産管理(01359)、中国中材(01893)、新疆金風科技(02208)、中国人民財産保険(02328)、新奥能源(02688)、海通証券(06837)、中国銀河証券(06881)などが決算発表を予定。原油や金先物相場の上昇は石油資源関連株や金鉱株の後押し材料だが、空運株にとって原油高は悪材料といえる。
27日の中国市場で上海総合指数は高値圏での足踏みが続くだろう。昨日ボアオ・アジア・フォーラムが開幕したため、「一帯一路」構想や「アジアインフラ銀行(AIIB)」設立などへの思惑が先高観を誘いやすい。ただ、高値警戒感も意識されそうで利益確定売りが指数の上値を押さえるだろう。
(檜和田)
「一帯一路」関連銘柄への物色を期待
香港・中国株共にインフラ整備計画「一帯一路」関連の銘柄への物色を期待。開催中の「ボアオ・アジア・フォーラム」でもインフラ整備計画が大きな話題の一つとなっているようだ。昨日大幅高となった三一重工(600031)などの建設機械関連や、中国中鉄(00390)、中国鉄建(01186)、中国交通建設(01800)などのゼネコン大手、中国南車(01766)などの値動きを注視。
(奥山)