6日の香港市場は手掛かり材料に乏しい中、自律反発狙いの買いが相場を支えるか。欧米株高は一定の安心感を誘うだろうが、全人代の内容を見極める動きから極端にはポジジョンを傾けにくい。来週にかけて中国の2月経済統計の発表が相次ぐことも見送り材料だ。もっとも、ハンセン指数は14年11月の戻り高値と今年2月の安値に対応した24,100~24,200pt前後、H株指数は2月安値の11,500pt前後の下値目処と推測される水準まで売り込まれている。自律反発狙いの買いが入っても不思議でない。
6日の中国市場で上海総合指数は小安く推移か。全人代の政府活動報告で示された今年の成長率目標7%前後という数値を織り込む展開が続くだろう。同報告で言及された国有企業・国有資本改革の深化、「一帯一路」の推進、自由貿易試験区の整備、重要水利プロジェクトや鉄道インフラの整備、新興産業の発展などが物色のキーワードになりそう。深セン総合指数や創業板指数が過去最高値を更新中で中小型株の活況が窺える。
(檜和田)
長城汽車と広州汽車、1~2月販売は堅調
長城汽車(02333)は15年2月の販売台数が前年同月比3.4%増の5万1788台だったと発表。1~2月累計では前年同期比16.8%増の13万9875台となった。広州汽車集団(02238)は1~2月累計では同8.9%増の15万2494台だった。中国南車(01766)と中国北車(06199)は5日引け後、両者の合併案が国有資産監督管理委員会の承認を得たと発表。5日の香港市場で南車は4.74%高、北車は5.04%高と先回りして買われていた。
(奥山)