5日の香港市場でハンセン指数は軟調スタートながらも終盤にかけて下げ渋る値動きか。本日開幕する全人代での政策方針を見極める動きから見送り気分が強まるだろう。15年の成長率目標を受けて市場がどのように反応するかが焦点だ。昨晩の米株安も重荷となる可能性が高く、ハンセン指数は一時的に24,300pt前後までの調整も予想される。ただ、昨日までの続落で値ごろ感も意識されそうで、売り一巡後は押し目買いが相場を支えるだろう。テクニカル面で同指数は終値で心理的節目25,000ptを回復できなかったため、再び24,200~25,000pt前後のもみ合い相場入りしたと見られる。レンジ下限に接近したことで自律反発を狙う動きも出るか。本日は香港証券取引所(00388)が決算発表予定。
5日の中国市場で上海総合指数は続伸か。政策期待から環境関連株などに動意が見込まれる。工業情報省が素材産業のデジタル化と自動化推進を15年の重要施策としたうえ、鉄鋼やセメントなど過剰設備を抱える業種の業界再編などを支援する方針との報道が関連銘柄への思惑的な動きにつながるだろう。深セン市場では創業板指数が2,000ptの大台乗せを達成したため、先高観が醸成されやすい。
(檜和田)
六福の春節販売が不調
宝飾品販売の六福集団(00590)は春節(旧正月)期間中の販売が不調だった。全体の販売額は既存店ベースで前年同期比21%減。中国市場は同15%増だったものの、同25%減少した香港・マカオ市場が足を引っ張った形だ。
(奥山)