27日の香港市場は高値圏で方向感を探る動きとなろう。ハンセン指数は節目の25,000pt手前で神経質な値動きか。序盤は昨晩の欧米株高が好材料視されるだろう。5営業日続伸中の中国市場が強含めば楽観ムードが広がりそう。ただ、前週からの急騰で利益確定売りも目立ちやすいと思われるほか、明日まで開催される米FOMC絡みで見送り気分が漂いそう。日足チャート上では、ハンセン指数の昨日の動きが下ヒゲが長い極小コマのローソク足「首つり線」と捉えられることにも注意したい。昨日まで6営業日続伸中のテンセント(00700)も昨日の日足が同様の罫線形状となっている。同銘柄の動向次第では指数の方向が左右されそうだ。
27日の中国市場で上海総合指数は小高く推移か。一時的に3,400pt台に乗せる展開も想定される。序盤は昨晩の海外株高が好感されるだろう。手掛かり材料には乏しいが、金融緩和への期待も高い。同指数が前週の下げ幅を埋めたことで相場の底堅さが意識されやすいため、3,400pt台を回復すれば上昇相場へ乗り遅れまいとする投資家の買いが加速する可能性が高い。
(檜和田)
南車が大型受注
中国南車(01766)は26日引け後、高速鉄道や地下鉄用車両など総額約211.1億元の受注獲得を発表。13年売上高の約21.6%に相当する。華電国際電力(01071)は14年12月期で前年比35〜45%の増益見通しを発表。燃料コストの低下などが追い風になった。家電販売の匯銀家電(01280)は同期での黒字転換見通しを明らかにした。
(奥山)