28日の香港市場は続落が予想される。ハンセン指数は20日からの上昇過程で空いた3つめのマド(24,589pt:1/22高値〜24,726pt:1/23安値)を埋めに行く公算が大きい。昨晩の欧州株の軒並み下落や米NYダウの大幅反落を受け、海外投資家のリスク回避に絡んだ換金売りが加速するだろう。米FOMCの結果発表待ちでもあり、終日見送り気分が強まりそうだ。また、中国の深センの不動産業者が不動産売買の停止措置を受けたと伝わったため、昨日に続いて関連株が相場の足を引っ張る可能性も高い。本日は環境や医薬など外部環境に左右されない内需ディフェンシブ株などへ投資資金が向かうだろう。
28日の中国市場で上海総合指数は軟調スタートが予想されるが、下値に対する底堅さが確認された場合、心理的節目の3,400pt台乗せを試す値動きか。昨日発表の14年の中国工業企業利益の伸びが前年から落ち込んだことは買い手控え材料。一方、中国当局によるインフラ建設認可報道を受け、景気刺激策への期待が高まるか。「シルクロード経済ベルト」構想に内モンゴル自治区も組み込まれるようで、関連銘柄の動意が予想される。
(檜和田)
中信証券が115%増益と好調
中信証券(06030)は27日引け後、14年12月期で前年比115.39%の増益(速報ベース)になったと発表した。一方、聯華超市(00980)は14年12月期における前年比約30〜50%の減益見通しを明らかにした。このほか、上海復星医薬(02196)は傘下企業を通じた合弁による医院の設立計画を発表した。
(奥山)