今週の香港市場でハンセン指数は節目の25,000pt前後までの上昇が見込まれる。週初めは25日投開票のギリシャ総選挙結果を織り込む展開となろう。ハンセン指数が前週末までの続伸でマドを3つ開けて急騰したため、上昇ピッチの速さを警戒する売りも目立つところか。27〜28日開催予定の米FOMCを控えて中盤は見送り気分が強まりやすい。ただ、欧州中央銀行(ECB)による量的金融緩和が引き続き投資資金流入期待を誘うだろう。企業の業績速報や見通し発表も株価を左右しそうだ。
今週の中国市場で上海総合指数は終値での3,400pt台回復を目指す値動きか。1月相場で同指数は前週末まで3度、瞬間的に心理的節目3,400pt台に乗せた後上げ幅を縮小する展開が続いている。中国政府が増値税(付加価値税)控除の対象を企業向け不動産に拡大すると伝わっており、不動産関連株の刺激材料として捉えられば指数の押し上げ効果が期待される。北京市が微小粒子状物質「PM2.5」による大気汚染改善に向けた計画を明らかにしたもようで、環境関連銘柄への動意につながりそうだ。
(檜和田)
偽造品流通報道がネット関連株のネガティブ材料か
ネット通販の偽造品問題によりテンセント(00700)などへの影響が懸念される。中国中央電視台(CCTV)は25日夜、アリババ系の淘宝網(タオバオネット)での流通商品のうち正規品はわずか37.25%というサンプル結果を報道。ニセモノ横行に警鐘を鳴らした。中国北車(06199)は高速鉄道車両など総額242.58億元の受注を発表。13年売上高の24.95%に相当する。
(奥山)