23日の香港市場でハンセン指数は高値波乱が予想される。欧州中央銀行(ECB)による国債購入を含む量的金融緩和の決定を好感する動きが目立つだろう。昨晩の欧米株とADRの上昇も買い手掛かり材料となりえる。本日はHSBCの中国1月製造業購買担当者景気指数(PMI)速報値が発表予定で、その結果を織り込みにいく動きとなろう。ハンセン指数は昨日までの3営業日続伸で14年9月中旬以来の水準を回復した。週末に差し掛かるため持ち高整理の売りも目立つことが予想され、上値を抑える要因か。
23日の中国市場で上海総合指数は年初来高値水準である3,400ptを目指す動きが予想される。中国人民銀行(中央銀行)が約1年ぶりにリバースレポを通じた資金供給を実施したため、金融政策に対する期待感が相場を後押しするだろう。HSBCの1月製造業PMI速報値の内容次第では景気刺激策への思惑も浮上しそう。ところで、深セン市場では今年に入り創業板指数の上値追いが続いている。昨年2〜5月や12月の下げ幅の倍返しを考慮した目先の上値目処1,850〜1,890を目指す動きとなるか。
(檜和田)
テンセント高値更新なるか
テンセント(00700)に注目したい。昨日は4日続伸で、一時132HKDまで上昇。14年5月の株式分割後の高値134.9HKD(14/11/17)に迫った。直近安値104.5HKD(14/12/17)からの上昇率は26.3%と若干過熱気味だが、目標株価を160HKDに設定する中国系金融機関もある。家電量販店の国美電器(00493)は14年12月期での約40%前後の増益見通しを発表。
(奥山)