22日の香港市場は小高くスタートするだろう。昨晩の欧米株高に加えてADR高が海外投資家のリスク許容度拡大につながる。ハンセン指数が昨日の続伸で週初の下げ幅を埋めただけでなく、年初来高値を更新したことで地合いの強さが窺える。昨日はテンセント(00700)や中国移動(00941)など主力株が相場の上昇をけん引したが、本日も同様の値動きとなるか。中国市場の動向次第では年初来高値再更新が期待される。本日開催予定の欧州中央銀行(ECB)理事会で量的金融緩和に踏み切るとの観測も相場の後押し材料だ。
22日の中国市場で上海総合指数は3,400pt前後までの上昇が見込まれる。19日の大幅下落で相場の過熱感も相当程度解消されたと推測される。昨日の大幅続伸を横目に相場に乗り遅れまいとする投資家も目立ちそうだ。一部報道によると中国政府が国有企業改革に関する計画を間もなく発表予定だという。事業再編が期待される業種に関しては思惑的な動きが加速しよう。
(檜和田)
モバイルなど大型株の値動きに注目
大型株の値動きを注視したい。中国移動(00941)は昨日、一時102.2HKDまで買われ、約6年半ぶりの高値圏まで上昇。テンセント(00700)は3日続伸で130HKDに迫った。米市場でアリババ(BABA)が3%超上昇しており、ネット関連株への物色が強まりそう。好孩子国際(01086)は21日引け後、14年12月期での約70%減益見通しを発表。株価は昨年後半から右肩下がりとなっており、さらなる下押し圧力になるか懸念される。
(奥山)