今週の香港市場は堅調推移か。ハンセン指数は大台の24,000pt乗せから年初来高値である24,419pt(1/19終値)を意識した値動きを想定。今週も米国株相場の動向と中国でのインフレ圧力、企業決算が最大の関心事となろう。金融引き締め懸念や5日の清明節(香港市場休場)を控えて利益確定売りも予想されるが、海外株高や好業績期待から下値では押し目買いも予想される。
先週の米国株市場でNYダウは反発。3月の米雇用統計が市場予想を上回る改善を示し、年初来高値(2/18終値12,391ドル)更新まであと一歩まで迫った。米国景気回復期待と米株高で拡大が予想される過剰流動性は香港市場にも向かうと思われ、週初めにもハンセン指数は24,000pt乗せを意識する可能性もある。
11年3月におけるマカオのカジノ収入は、前年同月比48.0%増の200億8,700万パタカと、2カ月連続で月次ベースの過去最高を更新。レジャー関連銘柄への業績拡大期待につながるか。
今週の中国市場で上海総合指数は2,900〜3,000pt前後の値動きが予想される。2,900pt付近では値ごろ感からの押し目買いが優勢となる反面、3,000ptに近づくにつれて高値警戒感が台頭しよう。清明節による休場(4日と5日)で市場参加者が限られそうだが、香港市場が上値追いとなった場合、出遅れ感や割安感が意識される場面も想定される。同指数が終値ベースで3,000pt乗せとなれば、先高感が醸成される可能性も念頭に置きたい。
(檜和田)