本日の香港市場は小幅に反落か。内外の重要指標発表を控えて見送り気分の強まりが予想される。外貨管理局が本日付けでホットマネー流入規制を強化する方針を打ち出したことも見送り要因となりえる。ハンセン指数は前日終値の水準である23,500ptを挟んでの推移となろう。
海外株安の流れを引き継ぎ、序盤は利益確定売りが先行すると思われるが、下値は限定的か。ハンセン指数は3月戻り高値手前で上値の重さも意識されているが、ハンセンH株指数は昨日年初来高値を更新しており、相場の底堅さが窺える状況と考える。本日も企業決算を見極める動きとなろうが、セクターではインフラや新エネルギーなどへ市場の注目が集まりそう。
マクロ関連では、立会い前に発表された中国3月製造業購買担当者景気指数(PMI)が53.4と、前月の52.2を上回りポジティブな印象。今晩の米国市場では雇用統計やISM製造業景況感指数などの3月の主要指数が発表される見込み。週末要因も重なるため本日の香港市場で市場参加者は限られそう。
本日の中国市場は神経質な展開か。来週は4〜5日が清明節で上海・深セン取引所が休場(香港市場は5日が休場)予定のため、様子見ムードが広がろう。上海総合指数は昨日の調整で、これまで下値として意識されていた2,950ptを下回った。本日は心理的節目2,900ptを維持できるか否かが焦点となろう。
(檜和田)