本日の香港市場でハンセン指数は続伸か。米国株相場の続伸と好業績期待が買い手掛かりとなり、買い先行のスタートが予想される。ザラ場でハンセン指数は3月の戻り高値である23,810pt付近まで上昇する公算も大きい。もっとも、昨日の急騰に伴う高値警戒感や中国の利上げ懸念の台頭も予想されるため、終盤にかけては利益確定売りに押される場面も想定されよう。
昨日米国で発表されたADPの3月全米雇用リポートでは、民間の非農業部門雇用者数が前月比20万1,000人増と、市場予想並みに増加し労働市場の改善が示された。米景気の回復期待を受けてNYダウは前日比71ドル高の12,350ドルと続伸。2月に付けた年初来高値(2/18終値12,391ドル)にあと一歩まで迫った。米景気の回復期待は中国の輸出関連株の業績拡大期待につながるためポジティブ。
セクター別では、インフラ関連や太陽光発電関連が注目されそう。中国太陽光発電業界によると、「太陽光発電設備容量を2015年までに10ギガワット(元来の目標は5ギガワット)に引き上げられる可能性が高い」とされているようだ。
本日の中国株市場は小じっかりか。上海総合指数は2,950〜3,000pt前後のレンジでの値動きとなろう。金融引き締め懸念が上値を抑える可能性はあるが、昨日までの続落で割安感が意識される場面もありそうだ。
(檜和田)