本日の香港市場は小幅に反発か。ハンセン指数は23,000ptを支持水準として前週末の戻り高値23,158pt(3/25終値)更新を視野に入れた値動きを想定。本日はハンセン指数先物3月物が最終売買日となるため、ザラ場では波乱も予想されるが、昨日の米国株高とADRの堅調が相場への追い風となろう。昨日の米国株相場は反発。NYダウは前日比81ドル高の12,279ドルと、年初来高値である12,391ドル(2/18終値)に迫った。
昨日の香港市場でハンセン指数は小幅に続落したが、終値では23,000ptを維持したため、下値に対する底堅さが示されたと思われる。本日は前述の戻り高値23,158ptやテクニカル的な上値の節目と推測される23,300pt付近が意識されよう。23,300pt前後には、3月高値23,810pt(3/9終値)から3月安値22,284pt(3/17終値)までの下げ幅の黄金分割比61.8%戻しが23,227pt、50日線(29日現在23,299pt)や100日線(同23,382pt)などが混在している。
中国市場は反発か。上海総合指数は3,000pt付近までの上昇が予想される。3月の中国消費者物価指数(CPI)上昇観測を受けた金融引き締め懸念の台頭が上値の重さにつながる可能性もあるが、2,950ptを下回る場面では押し目買いも予想される。業種別では電力関連が注目されそう。30日付日経朝刊は「中国南部の電力需要を補うため、中国企業が約4兆円を投じて今後15年間に約3,200万キロワットの発電所を整備する」と報じている。
(檜和田)