本日の香港市場は反発が予想される。ハンセン指数は22,000〜22,800pt前後のレンジでの推移 となろう。昨晩のNYダウは4営業日ぶりに反発。福島原発での放水活動の進展が市場心理を明るくした。原油や金、CRBといった商品先物相場も上昇してお り、安全資産に退避した資金が株式市場に還流する公算が大きい。オバマ米大統領が日本の復興に向けて米政府が全面的に支援する姿勢を表明したことも、事態 の沈静につながるためポジティブ要因だ。
昨日までの4営業日でハンセン指数は年初来安値を更新。すでに1,000pt近くも調整してい るため、自律反発狙いの買いが優勢となろう。週末を控え、政策や金融引き締めへの警戒感から上値の重さが意識される場面も想定されようが、好決算発表銘 柄、代替エネルギー関連、消費、大幅調整銘柄などの物色が予想される。昨日以上の原発事故懸念後退が確認された場合、急落した発電設備関連の見直し買いに つながるだろう。
香港特別行政区政府が17日に発表した10年12月〜11年2月期の失業率は3.6%と、08年8〜10月期以来の低水準となったことも、消費拡大という意味では好材料か。
中国市場で上海総合指数は反発か。上海総合指数は2,850〜2,950pt前後の値動きを想定。終値ベースでは2,900pt台回復を意識した値動きを予想する。
(檜和田)