本日の香港市場は続伸か。昨日は、東日本巨大地震が中国の景気動向に与える影響が懸念され、寄り付きは幅広い銘柄に売りが先行。しかし、相場が落ち着きを取り戻すにつれて鞍鋼(00347)、馬鞍山鋼鉄(00323)などの鉄鋼、安徽コンチセメント(00914)、中国中材(01893)、中国建材(03323)などの建材といったインフラ関連銘柄を中心に見直し買いが優勢となり、ハンセン指数は反発して取引を終了。本日も関連銘柄の値動きが注目される。
昨日発表の中国の2月貸出残高は5,356億元と市場予想を下回ったため、中国政府による金融引き締め懸念が後退。これが好感され、引き続き戻りを試す展開が想定されよう。昨晩の欧米株式相場の下落が買い手控え要因となるが、中国やインド、ブラジルなど新興国の株価上昇が好感されよう。ADRでハンセン指数構成銘柄はまちまちで、市場の反応はニュートラルか。
ハンセン指数は23,200〜23,600pt前後の推移を予想。米国市場の反落を受けて売り先行となろうが、次第に落ち着きを取り戻すだろう。11日と14日は取引時間中に23,200ptを下回るも、終値では同水準を上回って取引を終了しており、相場の底固さがうかがえる状況か。
上海総合指数は2,920〜2,980pt前後の推移を予想。香港市場と同様に金融引き締め懸念の後退が好感されよう。2/21終値2,932ptを下値として意識した値動きが継続すると思われる。
(檜和田)