今週の中国株市場は波乱が予想されるも、終盤に向けて落ち着く値動きか。序盤は海外要因を織り込む展開とみる。本日閉幕の全人代では第12次五カ年計画が了承される予定。週末にかけて政策関連を中心に落ち着きどころを探る動きとなろう。
東日本巨大地震の生産活動への影響や中国の引き締め懸念などが嫌気され、リスク回避の動きも予想される。中国の自動車、電気機器、ハイテク産業などの操業、業績への影響も避けられず、関連セクターでは売りが先行しそう。11日発表の中国の2月CPIは市場予想に反して前年同月比4.9%上昇と高い数値となったため、金融引き締めを意識する場面も考えられる。
今週は消費やインフラなどの政策関連、レジャー関連などが有効な物色対象として考えられる。所得向上期待が後押し材料になろう。元高メリット関連銘柄にも注目か。引き続き企業の好決算も相場の下支え要因となろう。好業績発表銘柄は素直に好感される値動きが続いており、今週もこの流れに変化はないとみる。
今週のハンセン指数は23,000〜24,000pt前後の値動きを想定。下値に対する底堅さが確認された場合、3月の高値である23,810pt(3/9終値)を試す場面も考えられる。
上海総合指数は2,900〜3,000pt前後の値動きか。先週末終値は2,933ptと、前回の戻り高値2,932pt(2/21終値)を維持。終値でこの水準を維持できれば、下値が限られる可能性も。
(檜和田)