本日の香港市場は続伸か。昨日の米国株は3営業日ぶりに反発。OPEC加盟国による原油増産報道が好感された。ADRも買い優勢で反発したことと、昨日の香港、中国市場も反発した流れを引き継ぎ、堅調な推移が予想される。ただ、週末に予定されている主要経済指標の発表を控え、引き締め観測が浮上した場合、取引終盤にかけては利益確定売りから伸び悩む可能性も。
本日は中国の2月自動車販売台数が発表される予定。これに先だって明らかになった乗用車新車販売台数(7日に全国乗用車市場信息聯席会が発表)は08年11月以来の前年同月比マイナスとなったこともあり、結果次第では自動車関連銘柄の峻別につながりそうだ。
ハンセン指数は2月上旬の戻り高値である23,908pt(2/2終値)や心理的な節目24,000ptを意識した値動きか。昨日の急騰で2月中旬の戻り高値23,595pt(2/18終値)を更新したため、罫線形状でいう「W底」が形成されたと推測される。
あえて上値を抑える要因を挙げれば、上述のような引き締め懸念か。中国人民銀行元副行長が7日、預金準備率にはなお引き上げの余地があるとの発言をしており、市場でネガティブ視される可能性もあろう。
中国市場で上海総合指数は終値で3,000pt乗せを試す展開か。政策期待と引き締め懸念の綱引きとなりそうだ。
(檜和田)