本日の香港市場は反発か。大幅安の反動もあり買い戻しが先行しそうだ。2日の米国株市場でNYダウは小反発。ADPが発表した2月の全米雇用リポートが市場予想以上に改善し、米景気回復期待につながった。ADRで主要銘柄が反発したことも相場の下支え要因となろう。
ハンセン指数は心理的な節目である23,000ptを下値として戻りを試す展開を予想。セクター別では消費関連やインフラ関連、産金株などに注目か。 COMEXでは金先物相場が過去最高値を更新。中東・北アフリカ情勢の緊迫化により、現物資産に投資資金が流入。昨日に続いて産金株に市場の関心が集まる 可能性がある。
中国国務院は2日開催の常務会で個人所得税法改正案の原案を討議。全人代を通じて、個人所得税の課税最低限の引き上げによる実質減税が実現すると見られ、個人消費拡大期待につながりそうだ。
ハンセン指数構成銘柄では、香港鉄路(00066)、中信泰富(00267)が決算発表を予定している。
上海総合指数は2,900pt台での安定的な推移か。香港市場同様、全人代開催をにらみ、政策関連銘柄の思惑的な値動きが予想される。
(檜和田)