本日の香港市場は上昇継続か。昨日の米国株相場は続伸。ADRがほぼ全面高となったことも香港の支援材料となりそう。ただ、ADR個別では好決算を発表したHSBCが反落していたことがやや気がかり。中国アルミ(02600)は10年12月期で黒字転換と発表も、資源高の影響によりアナリスト予想を下回った。原油先物相場の一服もあり、資源関連銘柄は弱含みとなりそうだ。
個別では、百麗国際(01880)、中国中鉄(00390)、中聯重科(01157)などに注目か。温家宝首相が個人所得税の基礎控除上限を示唆したことで、引き続き消費関連の動意を予想。調整色が濃かった鉄道関連では、中国中鉄と内モンゴル自治区包頭区政府との戦略提携という好材料が意識されるか。中聯重科は、上場後の高値からの半値押し水準まで調整したため、反発の期待も。
ハンセン指数は23,595pt(2/18終値)を上回ると、22,708pt(2/10終値)と22,601pt(2/24終値)を下値とした「W底」が形成されるため先高感につながる。本日は23,595ptを捉える値動きと見る。
中国市場も買い優勢の展開か。全人代を控え政策期待が高まりそう。上海総合指数の2月の月足チャートは、昨年10月以来となる陽線で終了。3月もこの流れを引き継ぐ値動きが期待される。
本日朝発表された中国の2月PMIは、前月比0.7pt低下の52.2。ただ、引き締め政策が奏功したことでインフレ懸念後退とも捉えられ、株式市場への影響は限定的なものとなろう。
(檜和田)