今週の香港市場は経済指標や主力企業の決算発表を控え、一進一退の展開か。ハンセン指数は22,800〜23,400pt前後の推移となろう。主な経済指標では、中国物流購入連合会(CELP)が3月1日に中国の2月PMI(製造業購買担当者景気指数)を、香港特別行政区政府が3日に1月小売売上高(ブルームバーグ予想:価額=前年比+20.5%、前月比+18.5%)を発表予定。また、週末5日からは全国人民代表大会(全人代)が開催される。
決算発表では本日28日にHSBC(00005)、中国アルミ(02600)が、3月2日には香港交易所(00388)、3日には中信泰富(00267)などが10年12月期決算をそれぞれ発表する予定。決算内容次第では思惑的な値動きにつながるだろう。
ハンセン指数は昨年末から22,600ptを支持水準として意識している。本格的な上昇トレンド確認には戻り高値を結んだトレンドライン上限23,400pt前後超えを確認する必要があると推測されるが、昨年からの値動きは高値圏でのもみ合いと見て取れるため、22,000pt台後半は押し目買いの好機と捉えたいところか。
中国市場は戻りを試す展開か。前述の全人代を控え、週末にかけて見送り気分の強まりも予想されるが、2月22日の陰線(高値2,944pt)を上抜けるかがポイントに。足元の値動きは、2,900pt前後を高値として、1月7日の戻り高値2,868ptを下値として意識する値動きとなろう。
(桧和田)