香港市場は弱含みか。21日は休場だった米国市場を除き、主要株式相場は下落。リビアなどでの社会情勢悪化に伴う原油価格の上昇でインフレが加速し、経済成長を妨げるとの懸念が広がった。投資家のリスク回避姿勢の強まりを受け、ハンセン指数は続落でスタートしそうだ。昨日大引け後、香港政府統計局が発表した10年11月〜11年1月の失業率は3.8%と、3期連続で改善したものの反応は限定的か。
中東・北アフリカ情勢の緊迫化により、原油の供給不安が懸念される。21日の商品市場では原油や金相場が大幅上昇しており、関連銘柄は物色されそう。また、昨日の中国外国為替市場で人民元の対米ドル相場が一時、2005年7月の人民元切り上げ後の最高値を3営業日連続で更新した。元高恩恵銘柄に注目が集まる。
中国市場は弱含みか。上海総合指数は心理的節目の2,900pt台を割り込んでスタートしそう。18日に中国人民銀行(中央銀行)が預金準備率の引き上げを発表したことを受け、短期金利が上昇している。昨日、期間7日のレポ金利が6%台となったことが気掛かり材料となりそう。
(星)