香港、中国市場ともに底堅い展開か。中国人民銀行(中央銀行)は18日、預金準備率を24日付けで50ベーシスポイント(bp)引き上げると発表。金融機関全体を対象にした引き上げは今年2度目。今後、中国人民銀行が発行した大口手形が満期を迎えるため、流動性を吸収する必要があったもよう。ただ、現地では先週末に引き上げ観測が出ており、市場への影響は限定的か。9日実施の利上げ時と同様、悪材料出尽くし感が広がる可能性も。
3月5日から中国の全国人民代表大会(全人代)が開催予定で、個別の産業政策へも注目が集まる。10年12月期の決算発表シーズンを控え、好業績期待関連も物色対象となりそうだ。また、国家発展改革委員会は19日、ガソリンなどの石油製品の価格を引き上げると発表。関連銘柄には好材料となりそうだ。
10年12月期決算は、21日に安踏体育用品(02020)、25日にマイダス(01021)、TCLマルチメディア(01070)、TCLコミュニケーション(02618)などが発表予定。香港の経済指標は、21日に10年11月〜11年1月の失業率、22日に1月消費者物価指数(CPI)、23日に10年GDP、24日に1月輸出入が発表される。
(星)