香港市場はもみ合いか。15日の米株式相場は下落。米商務省が発表した1月小売売上高は前月比0.3%増と、市場予想(同0.5%増)を下回ったことなどが嫌気された。ADRが軟調だったことから、ハンセン指数は続落でスタートしそう。NY原油先物相場が11週間ぶりの安値となったことを受けエネルギー株が指数の重しとなりそうだ。反面、好業績期待の銘柄への物色は続きそう。
昨日、国家統計局は中国の1月の消費者物価指数(CPI)上昇率が前年同月比4.9%になったと発表。市場予想を下回ったものの、反応は限定的だった。また、メインボードの売買代金は677億香港ドルと1週間ぶりの低水準とさえない。
全体的には材料難だが、直近で値動きのいい銘柄としては、上場来高値を更新した中聯重科(01157)、好業績見通し発表などで3日続伸中のブリリアンス・チャイナ(01114)、2日続伸して高値をうかがいつつあるZTE(00763)などが挙げられよう。
中国市場はもみ合いか。重要経済指標の発表を通過し、投資家の関心が金融政策から企業業績へ移行できるかがポイントになりそう。
(星)