香港市場は買い優勢か。16日の米株式相場は上昇。米連邦準備制度理事会(FRB)が公表した米連邦公開市場委員会(FOMC)の議事録で、今年のインフレ調整後の国内総生産(GDP)を3.4〜3.9%増との予想が示された。昨年11月時点での予想(3〜3.6%増)から上方修正され、これが好感された。ADRはほぼ全面高だったことから、ハンセン指数は買い先行でスタートしそう。
10年12月期の決算発表シーズンを控え、好業績期待が相場の押し上げ要因となろう。3月5日から中国の全国人民代表大会(全人代)が開催予定で、個別の産業政策へも注目が集まる。ただ、20カ国・地域(G20)の財務相・中央銀行総裁会議が18〜19日に開かれることから、外国人投資家には手控えムードが広がりそう。昨日のメインボードの売買代金は676億香港ドルと、7日以来の低水準だった。
中国市場は買い優勢か。昨日、上海総合指数は昨年12月21日以来、約2カ月ぶりに心理的節目の2,900ptを回復。実質金利のマイナス幅が拡大し短期資金の流入が続いているもよう。ただ、5連騰後の高値警戒感から利益確定売りが出る可能性も。
(星)