香港、中国市場ともに売り買い交錯か。本日は11時(日本時間)に発表予定の中国の主要経済指標が相場動向を左右しそうだ。
昨日、中国の1月の消費者物価指数(CPI)が、市場予想(前年同月比5.4%)を大幅に下回る同4.9%の上昇にとどまるとの観測が浮上。国家統計局がCPIの算出基準を変更したため、食品価格の割合が従来の32〜34%から25〜27%に調整されたもよう。ただ、発表数字次第では波乱要因になる可能性も。このほか、小売売上高、マネーサプライ、全国70都市不動産販売価格、自動車販売台数などが発表予定だ。
セクターでは自動車株に注目が集まろう。1月の自動車販売台数は、各種購入支援策終了に伴う駆け込み需要の反動減が予想されている。ただ、メーカーによっては前月を上回る販売台数を発表しており、全体として悪材料出尽くしとなるか注目される。10年12月期で大幅増益や黒字転換見通しを発表している長城汽車(02333)、ブリリアンス・チャイナ(01114)などの物色が続くかもポイントになろう。
(星)