今週は香港、中国市場ともに戻りを試す展開か。先週、中国人民銀行(中央銀行)が利上げを行ったことを受け、一段の金融引き締め懸念が強まった。ただ、先週末は売られ過ぎ感から反発しており、売りが一巡したと受け止められる可能性も。また、今週予定されている1月の消費者物価指数(CPI)などの主要経済指標が発表されれば、短期的には悪材料出尽くし感が意識されそうだ。
投資家の関心が金融政策から企業業績へ移行できるかがポイントになる。引き続き、堅調な米株式相場の動向などの外部環境は相場の後押し材料となろう。ハンセン指数は22,500〜23,500pt、上海総合指数は2,800〜2,900ptでの推移を予想する。
中国の経済指標は14日に1月の輸出入、15日に消費者物価指数(CPI)、小売売上高、マネーサプライM2などが発表される。CPIの市場予想は前年同月比5.4%の上昇。
香港市場の決算は15日に東亜銀行(00023)、17日にSMIC(00981)、聯想集団(00992)などが発表予定。
(星)