香港市場は小動きか。9日の米株式市場はまちまち。アイルランド財務省が同国銀行への資金注入を25日の総選挙後まで延期すると国際通貨基金(IMF)などに通知したことなどが重しとなった。ADRはまちまちだったことから、ハンセン指数は小動きでのスタートとなりそうだ。来週の消費者物価指数(CPI)など中国の主要経済指標の発表を控えて様子見ムードが強まろう。
一方、昨日のメインボードの売買代金は900億香港ドルと、1月13日以来の高水準を記録。一段の金融引き締めを警戒した売りが一巡したとも考えられ、短期的なリバウンドの可能性も。
昨日、中国人民銀行(中央銀行)が発表した人民元レートの基準値は2005年7月以後で最高水準となった。8日の利上げを受け、インフレ対応のために一段の元高を容認するとの観測が広まっている。元高恩恵銘柄の物色が進みそう。
中国市場は小動きか。売られすぎ感からの自律反発があるか注目される。ただ、昨日の7日物レポ金利は4.07%と、春節(旧正月)連休に入る前の水準から77bp上昇した。中国人民銀行の利上げ幅を上回る短期金利の上昇が気掛かり材料となりそう。
(星)