香港、中国市場ともに売り買い交錯か。中国人民銀行(中央銀行)は昨日、1年物の貸出基準金利と定期預金金利をそれぞれ0.25%引き上げると発表した。本日付で1年物貸出基準金利は6.06%、1年物預金金利は3.00%となる。1月の消費者物価指数(CPI)の上昇率が高水準に達した可能性などが背景にある。
利上げ後も預金金利はインフレ率を下回る実質マイナス金利が続くことから、今後も引き締めが続くと思われる。ただ、市場では春節休暇前後に利上げするとの観測が強まっていたため、織り込み済みと捉えられる可能性も。NYダウ工業株30種平均の終値が2008年6月以来の高値となるなど、良好な外部環境も好感されそうだ。
昨日、中国の商務省が発表した春節(旧正月)を挟んだ連休期間(2月2〜8日)の小売売上高は、前年同期比19%増の4,045億元に達した。消費が堅調に推移していることから、関連株が注目されそうだ。
(星)