香港市場は上値の重い展開か。7日の米株式相場は上昇。企業の相次ぐ買収発表が好感され、ダウ工業株30種平均は2年半ぶりの高値水準を更新した。この流れを引き継ぎ、ハンセン指数は買い先行でスタートしそう。昨日下落した反動の買いが集まるかが注目される。
ただ、中国市場が本日まで休場のため、投資家の様子見ムードも強く、積極的な売り買いは限定的か。昨日のメインボードの売買代金は657億香港ドルにとどまった。15日に発表予定の中国の1月の消費者物価指数(CPI)は、市場予想が前年同月比5.3%の上昇と前月の4.6%からの加速が見込まれている。中国人民銀行(中央銀行)による利上げなどの金融引き締めへの警戒感が強まれば、投資家心理が冷え込む可能性も。
セクターでは人民元恩恵株に注目が集まろう。昨日、ガイトナー米財務長官はブラジルのマンテガ財務相との会談で、中国に人民元の切り上げを促すよう求めたもよう。このほか、春節(旧正月)期間中の売上増が期待される小売関連株が物色の対象になりやすいだろう。
中国市場は春節(旧正月)連休につき休場。取引は9日から再開する。
(星)