今週の香港市場は売り買い交錯か。香港市場の休場中、海外株式相場やADRが堅調だったことを受け、ハンセン指数は買い先行でスタートしそう。終値ベースでの24,000pt回復(1月20日以来)がポイントになりそうだ。ただ、来週の重要経済指標の発表を控え、週末にかけて手控えムードが強まる可能性も。
春節(旧正月)連休の初日から3日間(2〜4日)の上海市の小売売上高は、前年同期比20%増。商業施設では上海市中心部が同25%以上、北京市が同10.8%増だったと伝わった。例年、春節連休明け後に商務部が同期間中の全国小売売上高を発表するが、堅調な消費動向が好感されれば関連銘柄が物色されそう。
今週の中国市場は売り買い交錯か。先週発表された1月の中国の製造業購買担当者景気指数(PMI)が2カ月連続で前月を下回ったことで、一段の引き締めへの警戒感が和らいだとの見方も。ただ、春節前の食品需要の高まりや寒波の影響で1月の消費者物価指数(CPI)の上昇率が高まった可能性があり、市場では春節明け後の引き締め観測が根強く残る。警戒感が高まれば上値を抑える要因となろう。9日から取引が再開される。
(星)