香港市場は底堅い展開か。1月31日の米株式相場は上昇。エジプト情勢の緊迫化が続くが、昨年12月の米個人消費支出(PCE)や1月のシカゴ地区の製造業景況指数がそれぞれ市場予想を上回ったことが好感された。ADRもおおむね堅調。NY原油先物相場が約2年ぶりの高値を更新したことで、エネルギー株が指数を押し上げそう。
今朝発表された1月の中国製造業購買担当者指数(PMI)は52.9と生産活動の堅調さが示されたが、市場予想(53.5)は若干下回った。中国政府は2011年の政策課題を示す「中央1号文件」で水利改革を最重点分野に掲げ、今後10年間で4兆元を投資する方針を決定。引き続き、関連銘柄に注目が集まりそう。春節(旧正月)休暇前で薄商いが予想されるが、連休シーズンの消費活性化を見越して小売株や食品株が物色される可能性も。なお、香港市場は2月2日が半日立会い、3〜4日まで休場となる。
中国市場は底堅い展開か。ただ、春節前後に中国人民銀行(中央銀行)が利上げなどの金融引き締めに踏み切るとの観測は根強い。同市場は2月2〜8日まで休場。
(星)