今週の香港市場は神経質な展開か。春節(旧正月)の連休を控えて積極的な売り買いが見送られるなか、外部要因次第では株価変動が大きくなる可能性も。エジプト情勢の緊迫化が深刻になれば、投資家のリスク回避行動により調整が続きそう。ハンセン指数は2万3,000〜2万3,800ptでの推移か。地政学的リスクの高まりを受け、金や原油など商品相場にマネーが流入しやすく、資源株が指数の下支えとなりそう。同市場は2月3〜4日まで休場。
経済指標では、2月1日に中国物流購入連合会(CFLP)が1月の中国製造業購買担当者指数(PMI)、香港政府統計局が12月の香港小売売上高を発表予定。PMIの市場予想が53.5、香港小売売上高が前年同月比15.4%増。生産活動や消費の堅調さが示されれば、好感した買いが期待されよう。
中国市場は神経質な展開か。上海総合指数は2,700pt台前半での推移か。悪材料は織り込み済みとの見方がある一方、足元の物価上昇を背景とし、春節前後に中国人民銀行(中央銀行)が利上げなどの金融引き締めに踏み切るとの観測は根強い。手控えムードが強まる展開が続きそう。同市場は2月2〜8日まで休場。
(星)