今週は香港、中国市場ともに軟調な展開か。中国政府による金融引き締めへの警戒が相場を押し下げそう。ハンセン指数は23,000〜24,000pt前後、上海総合指数は2,700pt前後で推移か。
市場では2月3日の春節(旧正月)前後に利上げがあるとの観測が浮上している。また、春節連休の接近で商いは細りやすく、様子見ムードが広がりそう。香港市場は2月3、4日が休場、中国市場は2月2〜8日まで休場となる。外部要因としては26日の米連邦公開市場委員会(FOMC)声明に注目が集まる。
中国では預金準備率引き上げや春節(旧正月)を前にした資金需要により流動性がひっ迫している。先週末、7日物レポ金利は2007年10月以来の高水準まで上昇。短期金利の上昇が嫌気され、株式市場への資金流入が細るとの懸念につながりそう。一方、業績期待や株価調整による値ごろ感からの買いが相場の下支え要因となりそうだ。
セクターでは引き続き人民元高恩恵株に注目が集まる。先週末、人民元相場は対米ドルで2005年7月の切り上げ後の最高値を更新。元の先高感が根強く、関連株への業績期待が高まる。
(星)