香港市場は膠着か。17日のNY市場が休場だったことや、中国の重要経済指標の発表を20日に控えて様子見ムードが強まりそう。引き続き個別物色が中心か。昨日は中国人民銀行(中央銀行)による預金準備率の引き上げ発表が嫌気された形だが、大幅下落によってネガティブな影響は市場に織り込まれたとの見方もできる。短期金利への影響が限定的だったことは好感されそう。
昨日、中国財政省は2010年の国有企業の利潤総額が前年比37.9%増の1兆9,870億元、営業収入の総額は同31.1%増の30兆3,253億元と、それぞれ過去最高を更新したと発表した。これが好感されれば、業績期待からH株が物色される可能性も。
このほか、直近で値動きのいい銘柄が物色対象になりそう。6日続伸で株価を200香港ドルに乗せたテンセント(00700)、逆行高で2日続伸中の中聯重科(01157)など。
中国市場は膠着か。香港市場と同様、重要経済指標の発表を控えて様子見ムードが強まりそう。今年の中国の新規融資目標が前年比10%減になる可能性があると現地で報道された。これが嫌気されれば銀行株が指数の重しとなりそう。
(星)