香港市場は売り買い交錯か。13日の米株式相場は下落。米労働省が発表した新規失業保険申請件数が前週から3万5,000件増加し44万5,000件と、市場予想を上回ったことが嫌気された。ADRはまちまちで、ハンセン指数は小動きでスタートか。直近の上昇から利益確定売りも入りやすい状況だ。ただ、昨日のメインボードの売買代金は947億香港ドルと高水準が続いている。
香港の曽蔭権行政長官は13日、香港の今年の経済成長率が6.5%となり、景気の上向き基調が持続するとの見方を発表したことは好材料。また、中国人民銀行(中央銀行)が中国企業による人民元建ての海外直接投資を一部解禁すると発表したことで、香港市場では「チャイナマネー」の流入期待が高まる可能性も。
セクター別では、通信・半導体関連に引き続き注目が集まる。温家宝首相が12日開催の国務院常務会議で、両産業の再編と発展を加速させる方針を示したことが後押し材料だ。
中国市場は売り買い交錯か。中国外国為替市場で人民元の対米ドル相場が上昇基調を強めており、株式市場への資金流入期待が高まる。反面、利益確定売りが上値を抑える可能性も。
(星)