香港市場は堅調な展開か。11日の米株式相場は上昇。住宅建設のレナーなどの決算が市場予想を上回ったことが好感された。ADRは総じて堅調だったことから、ハンセン指数は買い先行でスタートしそう。メキシコ湾で起きた原油流出について、米政府調査委員会は政府規制と石油業界の慣行全体の「改革が急務」とする最終報告書を発表。原油供給が減少するとの観測を受けてNY原油先物相場が上昇しており、エネルギー株が指数のけん引役となりそうだ。ただ、同指数は節目の24,000ptに接近すると利益確定の売りが広がる可能性もあろう。20日発表の中国の10年統計を前に、積極的な売り買いは限定的になるとの見方も。
本日はファスナーメーカーの開易HD(02011)が香港メインボードに上場予定。11日のグレーマーケット(上場前の相対取引)の終値は公募価格比12.78%高の1.50香港ドルだった。
中国市場は堅調な展開か。上海総合指数は節目の2,800ptを維持できるかがポイントとなりそう。不動産株や銀行株の自律反発が続けば一段の上値追いの可能性も。一方、固定資産税の導入観測が相場を左右する展開も続きそうだ。
(星)