今週の香港市場は一進一退か。ハンセン指数は23,000〜24,000ptで推移しそう。昨年末、低水準となっていた売買代金は先週から海外投資家の動きが活発化しており、資金流入期待が高まろう。今週は中国の経済指標の発表や米企業の決算発表などが相場を左右しそう。
中国の経済指標は、10年12月の70都市不動産価格指数や同月末時点での外貨準備高などが発表予定。70都市不動産価格指数の市場予想は前年同月比7.0%増と、8カ月連続の伸び率低下が予想されている。ただ、前月比での上昇が示されれば中国政府による新たな規制を警戒し、不動産株を中心に売りが広がる可能性も。今週は11日に森宝食品(01089)、12日に開易控股(02011)、13日に友川集団(01323)が新規株式公開(IPO)を予定している。
今週の中国市場は軟調な展開か。上海総合指数は直近(10年12月29日)安値2,721ptを上回って推移できるかがポイントとなりそう。重慶や上海で固定資産税の試験導入が計画されるなど、不動産引き締め策が継続するとの懸念が強く、不動産株が指数の重しとなりそう。
(星)