香港市場は膠着か。前日の米株式相場はまちまち。10月のS&Pケース・シラー住宅価格指数と12月の消費者信頼感指数ともに市場予想を下回り、消費株が売られた反面、商品相場の上昇を受けて資源関連株が買われた。ADRはまちまちだったことから、ハンセン指数は小動きでスタートしそう。年末を控え休暇入りした投資家が多く、積極的な売り買いは限定的か。
香港観光発展局は1〜11月の香港訪問者数は前年同期比22.5%増の3,248万7,000人に達し、前年総数(2,958万人)を上回ったと発表。うち中国本土からの旅客数は26.7%増の2,040万9,000人と、過去最高を更新。香港系小売株にとっては物色材料となりそうだ。
上海市場は軟調か。引き続き利上げ懸念を背景とした短期金融市場における金利上昇が嫌気されそう。昨日、中国人民銀行(中央銀行)が発表した人民元相場の中間レートは11月12日に付けた2005年7月の切り上げ後の最高値(6.6239元)に迫りつつある。元高恩恵銘柄が物色される展開も考えられよう。
(星)