今週の香港市場は小動きか。年末を前に手控えムードが広がりそうなことに加え、31日は前場のみの取引ということもあり、週を通して比較的薄い商いになると思われる。
相場を左右するポイントは中国の利上げ。中国人民銀行(中央銀行)が25日夕に発表した追加利上げ(1年物貸出基準金利は5.56%⇒5.81%に)で悪材料出尽くし感が意識され、27日の中国市場は一時買い優勢となったが、その後売られ結局大幅安で引けた。市場ではさらなる利上げへの警戒感が根強く、香港市場もこの疑心暗鬼を背景とした神経質な相場展開となろう。ハンセン指数は22,392pt(12/20安値)〜23,467pt(50日移動平均)のレンジでのもみ合い継続か。ただ、利上げによる利息収入増加というメリットから保険株が買われればH株指数を下支えする可能性も。
今週の中国市場は売り買い交錯か。昨日の上海総合指数が後場に下げに転じたことで、金融政策への不透明感が再び意識されそうだ。同指数は2,800pt前後で のもみ合いが考えられる。ただ、胡錦濤国家主席の来月の訪米を前に元高観測が高まっており、ホットマネー流入による相場押し上げへの期待も根強い。
(奥山)