香港市場はもみ合いか。前日の米株式相場は小幅高。エネルギーや素材、小売株などが買われ、ダウ工業株 30種平均は終値ベースで08年8月以来の高値を更新した。ADRはまちまちだったことからハンセン指数は小動きでスタートしそう。本日は取引時間中に HSBCが発表する12月の中国購買担当者景気指数(PMI)が材料視されそうだ。中国人民銀行(中央銀行)が金融引き締め姿勢を強める中、製造業セク ターがなお堅調に伸びていることが確認されれば買い優勢の展開となりそう。ただ、年末年始の休暇入りで市場参加者が少なく、積極的な売り買いは限定的か。
セクターでは元高関連株が注目されそう。昨日、人民元相場は約1カ月半ぶりの高値となった。また、NY金先物相場が安全な資金逃避先としての需要が強まり上昇基調となっている。産金株も個別物色の対象になりそう。
中国市場はもみ合いか。香港市場と同様、HSBCによる12月のPMIが材料視されそう。ただ、資金需給のひっ迫感が強まっており、上値を追う動きは限定的か。中国の短期金融市場で指標となる7日物レポ金利が、昨日は3年ぶり高水準まで上昇した。
(星)