香港市場は堅調か。前日の米株式相場は上昇。米労働省発表の新規失業保険申請件数が予想を下回ったことや米商務省発表の11月の住宅着工件数の増加が好感された。ADRも総じて堅調で、ハンセン指数は買い先行でスタートしそう。ただ、クリスマス休暇に差し掛かり、海外投資家の商いは膨らみづらい状況か。
前日大引け後、香港特別行政区政府は9〜11月期の失業率が4.1%だったと発表した。8〜10月期から0.1pt改善。就業者数は1万400人増の354万1,800人と6カ月連続増で、過去最高水準に達した。消費拡大期待から香港系小売株に注目が集まりそう。
本日の新規株式公開(IPO)は、乳幼児用食品大手の合生元国際(01112)、風力発電の中国大唐集団新能源(01798)。16日のグレー価格は公募価格比でそれぞれ0.73%高、1.28%安だった。
中国市場は堅調か。年内に利上げなどの追加的な金融引き締めへの警戒感は根強いものの、値ごろ感に注目した買いが入りそう。スタンダード・アンド・プアーズが中国国債の格付けを「ダブルAマイナス」に1段階格上げした。中国の豊富な外貨準備と健全な財政基盤が格上げの背景と評価されている。
(星)