香港市場は反発か。前日の米株式相場は下落。減税延長法案が米上院を通過し、財政赤字の拡大につながるとの観測が浮上。米国債相場の下落により、借り入れコストの高まりに対する懸念が広がった。米連邦準備制度理事会(FRB)が発表した11月の鉱工業生産指数は前月比0.4%上昇と市場予想(0.3%)を上回ったものの材料視されなかった。ADRはまちまちで、ハンセン指数も横ばいでスタートしそう。昨日、米ムーディーズによるスペインの格下げ検討の発表を受けて指数は大幅安となったが、海外市場と比べて過剰反応だったことから、自立反発の可能性も。
値下がりが大きかった銀行株が買われれば指数を押し上げそう。一部逆行高だったセメント株への買い継続も期待されよう。
本日の新規株式公開(IPO)は、重慶農村商業銀行(03618)。15日のグレーマーケット(上場前の相対取引)の終値は公募価格比3.81%高の5.45香港ドルだった。
中国市場は小動きか。昨日、銀行間金利の指標である7日物レポ金利は2年2カ月ぶりの水準まで上昇。通貨供給がひっ迫しており、株式市場への資金流入が細る可能性も。
(星)