香港市場は膠着か。前日の米株式相場は上昇。11月の米小売売上高が市場予想を上回ったことが好感された。一方、米連邦公開市場委員会(FOMC)声明で米国債購入計画の維持が明らかになると、米10年債が急落し、米国債の利回りの急上昇が注目された。 ADRはまちまちだったことから、ハンセン指数も小動きでスタートしそう。売買代金は低水準で推移しており、指数は23,000pt台で膠着感が強まる展開か。引き続き、個別物色の動きが継続しそうだ。
米商務省が発表した11月の小売売上高は季節調整済みで前月比0.8%増と好調だったことから、米国市場向けの輸出関連株は物色されそう。利豊(00494)、裕元工業(00551)など。外資系証券から強気な投資判断が出ている、安徽海螺水泥(00914)、中国建材(03323)などセメント関連株の値動きも注目されよう。
中国市場は膠着か。年末から来年前半にかけての金融引き締めに対する警戒は根強く、手控えムードが広がりそう。上海総合指数は3日続伸中だが、節目の3,000ptを前に足踏みする可能性も。個別では11月の保険料収入が堅調だった保険株に注目か。
(星)