香港市場は売り買い交錯か。前日の米株式相場は上昇。減税政策の延長によって米国経済の成長がこれまでの予想よりも加速するとの見方から金融関連銘柄に買いが集まった。反面、商品相場は軟調となり、素材やエネルギー株が軟調だった。これを受けてADRはまちまちだったことから、ハンセン指数も小動きでスタートしそうだ。昨日、中国国家統計局は11月の消費者物価指数(CPI)などの経済統計の公表を11日に前倒しすると発表した。引き続き、中国人民銀行(中央銀行)が追加利上げに動くとの思惑が強まり、手控えムードが広がりそうだ。
セクターでは鉄道関連株に注目が集まる。第7回世界高速鉄道大会が7〜9日まで北京市で開催中だ。同大会で中国政府は高速鉄道を優先発展戦略新興産業と位置づけ、財政投入、建設用地、技術革新、経営環境などの面で支援を強化するとの要人発言があった。中国南車(01766)、南車時代電気(03898)など。
中国市場は売り買い交錯か。利上げ懸念に加え、今週末に開催予定の中央経済工作会議での内容を見極めたいとして投資家の様子見ムードが強まりそう。
(星)