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今月の市況見通し3月の市況見通し

香港市場

  • 2月相場でハンセン指数は年初来高値圏で保ち合う動き。冴えないマクロ統計が重荷となった
  • 3月は高値圏での値固めを想定。ハンセン指数は24,300~25,500pt前後での推移か
  • 全人代で示される15年の成長率目標を巡っての解釈が重要となる

金融街のビル群

2月にハンセン指数は、年初来の高値圏で保ち合う動きとなった。下値では14年11~12月の戻り高値24,200~24,300pt前後が支持。一方、心理的節目25,000pt前後では上値を抑えられた。

2月は中国の1月経済統計落ち込みや、香港の14年小売売上高(速報値)が03年以来11年ぶりに前年実績を割り込んだことなどが相場の重荷となった。海外要因ではギリシャの債務問題やウクライナ情勢が投資家心理を一喜一憂させた。政策面では中国人民銀行(中央銀行)が預金準備率の0.5%引き下げを発表(5日から実施)。大手金融機関にも適用されたことがポジティブサプライズといえる。ハンセン指数は5日の寄り付きで25,000ptの大台を回復したが、利益確定売りに押されて失速。中旬からは中国市場の活況を好材料視して戻りを試す動きとなった。

3月は高値圏での値固め継続を想定している。ハンセン指数は24,300~25,500pt前後での推移となろう。同指数が1月末の上昇で14年10月安値22,565pt(10/3安値)を1番底、同 12月安値22,529pt(12/17安値)を2番底とした「W底」を形成したと仮定すると、2月相場ではW底形成後の揺り戻し(リターン・ムーヴ)が「ネック・ライン(冒頭で述べた戻り高値)」付近で下げ渋ったため、今後の上値追いに期待が高まるところか。

3月は北京で5日から開幕予定の全国人民代表大会(全人代)が市場参加者の最大の関心事となる。「新常態(ニューノーマル)」入りした中国経済を海外投資家がどのように評価するのか見極めが必要だ。ミクロ面では企業の決算発表が本格化する。業績が株価を左右しよう。


(2/24記:檜和田)

ハンセン指数

ハンセン指数(出所:QUICK)

中国市場

  • 2月は中小型株を中心に上値追いが続いた。冴えない1月経済統計が政策期待を煽ったようだ
  • 3月の上海総合指数は3,100~3,500pt前後でもみ合う動きを予想
  • 全人代で示される15年の成長率目標は7%前後となろう。「第13次五カ年計画」への思惑も浮上しそう

PM2.5で煙る上海市街

2月は中小型株を中心に上値追いが続いた。大型株の軟調を横目に中小型株の活況が目立つという循環物色が確認でき、中国市場の底堅さが示された。

月初は1月経済統計の落ち込みに加えて、証券会社に対する信用取引の規制強化観測や中国民生銀行(600016)頭取が共産党の調査を受けていると伝わり、相場は波乱含みの展開となった。主要株価指数は中旬まで軟調推移となったが、1月の貿易統計の落ち込みや同物価指標がデフレ懸念を示したことで、改めて景気刺激策や追加金融緩和実施への思惑が浮上したようだ。上海総合指数は9日の安値3,049ptを底に反転して、春節の連休前の17日まで小刻みながらも7営業日続伸した。

同様に反転した深セン市場では深セン総合指数と創業板指数は2月相場の下落幅のほぼ倍返し水準付近まで上昇した。

3月の上海総合指数は3,100~3,500pt前後でもみ合う動きか。同指数は2月17日まで14年11月末以来の7営業日続伸を記録した。11月は上昇トレンドが加速したため、今回も同様の相場展開を期待したいところ。しかし、5日開幕予定の全人代で示される15年の成長率目標が相場を左右する公算が大きいため、神経質にならざるをえない。

20年の国内総生産(GDP)を10年比で倍増させる計画が現在進行中のため、最低でも7%前後の成長が必要と東洋証券では見ている。その20年を最終年とする「第13次五カ年計画」では経済発展を促す新たな原動力育成、国際競争力の育成、民生改善、低炭素型社会推進などが重点分野となりそうで、その関連銘柄には先回り的な動きが予想される。

 

(2/24記 檜和田) 

上海総合指数

上海総合指数(出所:QUICK)

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