決算発表やイベントの内容を確認したい
4/29~5/10の米国株式市場は、決算発表やイベントを織り込みながら一進一退の展開を想定。
労働市場や小売統計等に強い指標が続いていることに加えFRB高官によるタカ派的な発言が相次ぎ、利下げ期待は後退している。4/30~5/1にFOMCが開催されるが、政策金利は据え置きを予想する。利下げ開始時期や回数を巡る判断が、前回会合に比べてどう変化をしたのかに注目が集まりそうだ。
国際通貨基金(IMF)は4/16に四半期に一度の経済見通しを公表した。米国の経済成長率について24年2.7%(1月の前回見通し2.1%)、25年1.9%(同1.7%)と予測した。いずれも前回公表時よりも見通しを上方修正しており、米国経済の堅調さが確認できる内容であったことから、押し目があれば買い場と考えたい。
4/30にはアドバンストマイクロデバイセズ(AMD)の決算発表が予定されている。半導体関連株が足もと調整しているが、生成AI関連企業等の成長性は変わりないとみられることから引き続き関心が集まりそう。もっとも、インフレ再燃懸念の広がりから投資家のリスク回避姿勢が強まる場面も想定される。直近のFRBによる利上げ局面ではS&P500バリュー指数はS&P500グロース指数をアウトパフォームしていることからも、金融、ヘルスケアといったセクターにも注目しておきたい。
(4/24記 投資情報部 岩井)