落ち着き処探る展開想定も、戻り売りには注意
2/7~2/11の米国株式市場は落ち着き処を探る展開を想定。概ね良好な企業決算を背景とした押し目買い期待も、戻り待ちの売りも想定され、上値は重たくなると予想。
S&P500は戻りを試す展開となっている。S&P500のバリュエーションが低下していたことやアップル(AAPL)やマイクロソフト(MSFT)、アルファベット(GOOGL)の決算を無事通過したことで、押し目買いが入ってきたものと推測する。
ただS&P500指数は下落前の株価水準に近づきつつある。また、3月の利上げはほぼ確実視され、2/10の米CPIの結果次第ではFRBのタカ派姿勢への警戒感が高まる可能性があり、戻り売り等も出やすくなると思われる。
米CPIの市場予想は、Bloombergによれば前年比7.3%増となっており、高止まり継続が予想される。1月のFOMCの内容を踏まえると、市場予想を仮に下回ったとしても、3月利上げはほぼ確定と考える。また6月の経済見通し発表を待たずに追加利上げを5月に実施するとの見方も台頭しており、CMEのFed Watchにはある程度3月、5月、6月の連続利上げが織り込まれている。1月と2月の物価指標で物価上昇が落ち着く兆しが見られなければ、3月に50bpの利上げを実施する懸念が浮上する可能性にも留意したい。
(2/2記 投資調査部 藤本)