FOMCの議事録が発表予定、不安定な値動きか
2/14~2/18の米国株式市場は2/16のFOMC議事録の発表や2/18のつなぎ予算の期限、2/20の北京オリンピック閉幕とロシアの軍事演習終了が予定され不安定な値動きか。
1月のFOMCの議事録の発表が予定。議事録の内容はタカ派に偏ったものになると予想され、発表前に警戒感が広がる可能性が高いと考える。FFレート先物は3月、5月、6月の3回連続での利上げを織り込んだ状況だが、量的引締めの開始時期や3月の利上げ幅に関しては市場参加者も見解がわかれていると考えられ、市場でも完全に織り込まれていないと考える。議論が注目されそうだ。
議事録発表後も2/20の北京オリンピック閉幕とロシアとベラルーシの合同軍事演習の終了に伴いウクライナ情勢緊迫化が想定される。全体的に不透明感が強く上値の重い展開が想定される。また2/18につなぎ法案の期限も控えており、上院で駆け引きが活発化する可能性もありそうだ。
Bloombergの集計では企業が決算発表を進めるにつれ、4Qの予想EPSの前年比成長率が引上げられており、決算自体は概ね好調と考えられる。またGAFAMの決算もメタプラットフォームズを除き概ね好調な内容となっている。業績も比較的好調であることから、バリュエーションがコロナ禍前に近づく場面では、押し目買いも期待できると考える。
(2/9記 投資調査部 藤本)