FOMCに向け調整見込むがその後は戻りを試す展開か
1/24~1/28の米国株式市場はFOMC控え調整が進むと予想するが、その後は徐々に戻りを試す展開を想定する。
1/25~26のFOMCで3月に利上げを示唆する文言変更の可能性がある。一部のFRB高官は3月の利上げに向けて前向きな発言をしている。ただ3月の利上げ開始は20年時点の市場予想よりもかなり早い時期であるため、地ならしも兼ねて文言は修正されるだろう。金利市場では3月の利上げは有力視されており、株式市場もFOMC前までにある程度先行して調整が進むものと考える。
週内には1/25にアーチャー・ダニエルズ・ミッドランド(ADM)、ネクステラエナジー(NEE)、テキサスインスツルメンツ(TXN)、マイクロソフト(MSFT)、1/26にテスラ(TSLA)、ラムリサーチ(LRCX)、サービスナウ(NOW)、1/27にアップル(AAPL)の決算発表を予定。アップルのスマートフォンの売れ行きは、年末商戦は比較的好調との報道があり、決算に対する警戒感が高まる状況ではないと考える。金利上昇で調整気味のテスラに関しても、21年10~12月の販売台数が30万8600台と過去最高で市場予想を上回った。こちらも事前に警戒感が広がる状況にはないと考える。
仮に株式市場が3月のFOMCで利上げが確実となった場合であっても、FOMCの発表までにある程度相場は調整していると予想しており、その後は、企業業績が好調であると期待されることから、徐々に戻りを試す可能性があると考える。
(1/19記 投資調査部 藤本)